チャイルド・セーフティにおけるイノベーションの歴史
私たちは1960年代からチャイルド・セーフティ分野の研究を重ね、リードしてきました。長い年月のなかで私たちが生み出してきた、チャイルド・セーフティにおける重要なイノベーションの数々をご紹介しましょう。
1964年 – ボルボによる世界初のチャイルドシート・プロトタイプ試験を実施
安全性を高めるために開発された初めての車用のチャイルドシートは、宇宙飛行士のシートからヒントを得ました。後ろ向きシートは、衝突時の衝撃を分散させる設計になっています。後ろ向きシートは、衝突時の衝撃を分散させる設計になっています。スウェーデンのイェーテボリにあるチャルマーズ工科大学のベルティル・アルドマン教授がこれを開発しました。ボルボはこのプロジェクトに深く関わり、プロトタイプの衝突試験にはボルボPV444が使用されました。
1967年 – チャイルド・セーフティのためのチャイルドシートを初めて採用
歳から7歳の子供を対象としたパッド入りのバックレストのあるシートを採用しました。助手席を反転した形で設計され、腰部のベルトで子供をしっかりと固定。アマゾンと新型ボルボ144のアクセサリとして販売されました。
1972年 – 業界初の後ろ向きチャイルドシート
自動車メーカーとしては世界で初めて、ボルボがチャイルドシートを発売。後ろ向きシートは、衝突時の衝撃を分散させる設計になっています。後ろ向きシートは、衝突時の衝撃を分散させる設計になっています。およそ6歳までの子どもに対応していました。
1975年 – 2代目の後ろ向きチャイルドシート
1975年、ボルボによる2代目の後ろ向きチャイルドシートを発表。第1世代と同様、衝突時の衝撃を分散することで負傷の程度を軽減する設計が取り入れられました。この世代では新たにストラップでシート本体に固定する方式が採用されており、先代に比べて使いやすさが向上しています。
1978年 – ボルボによる世界初のブースター・クッション
後ろ向きチャイルドシートが小さくなってしまった子供向けに開発された初めてのブースター・クッション。ブースター・クッションを使うことで、シートベルトを最も効果的に装着することができ、これがチャイルド・セーフティを新たな世界基準へと押し上げました。
1985年 – 2代目のブースター・クッション
さらに安全性を向上させたブースタークッションを、1985年に発表。柔軟性に優れるフォーム材と着脱式のバックレストが採用され、快適性が高められるとともに、ヘッドレストが装備されていない車両でも頭部を支えられる構造へと進化しました。ブースタークッションは、大人よりも背の低い子どもの着座位置を高め、腰の低い位置と肩に正しく掛かる位置にシートベルトを装着できるように補助します。
1986年 – ボルボによる3代目のチャイルドシート
1986年、第3世代の後ろ向きチャイルドシートを発表。1990年に認可された後席設置用の補助脚を採用するなど、現在でも主流となっているチャイルドシートの設置方法のパイオニアとなった製品です。このチャイルドシートは米国市場向けも開発され、数年間販売されました。
1989年 – 取り外し可能バックレスト付きの新型ブースター・クッション
第3世代のブースタークッションは旧世代から一新され、1989年に発表されました。新しいデザインのブースター・クッションには、取り外し可能で高さ調整ができるバックレストと、肩と腰部分にベルトガイドが加わりました。ヘッドサポートも付いて、より快適で便利になりました。
1990年 – ボルボによる世界初のインテグレーテッド・ブースター・クッション
1990年に発表されたボルボによる世界初のインテグレーテッド・ブースタークッションは、4歳以上の子どもを対象とした車両組み込み型のチャイルド・セーフティ装備です。シートベルトと同時に開発を進めたことで、卓越した保護性能と快適性を両立させました。このシートは、折りたたみ式のデザインで、ボルボ850と900に導入されました。
1994年 – 4代目後ろ向きチャイルドシート
ヘッド部分とサイド部分に改良を加えた、ボルボによる4代目の後ろ向きチャイルドシートを、1994年に発表。従来のシートよりも軽くて、簡単に持ち運びができ、乳幼児用のインサート(パッド)が追加されました。
1995年 – 両側のリアシート用インテグレーテッド・ブースター・クッション
1995年、両側のリアシートに初のインテグレーテッド・ブースター・クッションを搭載。この新しいポップアップ式のクッションデザインは、ボルボS40に導入されました。
2000年 – ボルボによる世界初のISOFIX対応後ろ向きチャイルドシート
ボルボが、世界初のISOFIX対応後ろ向きチャイルドシートを発表。簡単、安全にチャイルドシートを正しく取り付けることが可能で、ベースには幼児用又は乳幼児用のシートを装着することができる設計です。
2005年 – ボルボとブリタックス社が新ISOFIX対応シートを共同開発
ブリタックス社と共同で新たなISOFIX対応後ろ向きシートを開発しました。ブリタックス社の乳幼児用ベビーセーフISOFIXと4歳までの幼児用フィックスウェイISOFIX。
2007年 – ボルボによる世界初の2段階調整式インテグレーテッド・ブースター・クッション
高さが子供の成長に合わせて2段階に調整可能な世界初のインテグレーテッド・ブースター・クッション。子供の背の高さに合わせてシートベルトをよりフィットした形で装着することができます。ボルボV70とXC70に導入され、子供用のシートベルト・プリテンショナーとロードリミッターを採用。
2009年 – ボルボが新世代のチャイルドシートを発表
ブリタックス社と共同開発された、新生児から10歳までの子供を対象とする新世代のボルボ・チャイルドシートが発表されました。体重25キロ(6歳くらい)までの幼児用の後ろ向きチャイルドシートと、もう少し大きい子を対象とし、快適性を重視した調整可能なブースターシート。
2014年 – ボルボによる世界初のインフレータブル・チャイルドシート・コンセプト
強度の高い特殊なインフレータブル素材を使った、後ろ向きインフレータブル・チャイルドシートのコンセプトを発表しました。別の車に乗り換える際も持ち運びが簡単で、使用しないときには小さなバッグに収まるように設計されています。5キロと非常に軽く、航空機に手荷物として持ち込むことができます。
2015年 – エクセレンス・チャイルドシート・コンセプト
XC90 Excellence専用にデザインされた、後ろ向きチャイルドシートのコンセプトモデル。助手席用のスペースに固定できる設計で回転機構を備えており、チャイルドシートをドア側に向ければ楽な姿勢で子どもを乗り降りさせることが可能です。通常は後ろ向きに固定するので、後席からいつでも子どもの様子を確認することができ、チャイルドシートのサイド部とベース部には小物入れが備えられています。
2016年 – ボルボ純正チャイルドシートの新シリーズ
新シリーズのチャイルドシートをブリタックス社と共同開発。ボルボ独自の通気性に優れる80%天然ウールのファブリックにより快適性を高め、またスカンジナビアンデザインはボルボ車のインテリアに調和するものでした。
2019年 – 回転機構を採用
後ろ向きチャイルドシートの最新モデルは、保護性能に加えて使いやすさにも配慮して設計されました。チャイルドシートをドア側に90°回転させることができる回転機構を採用しており、楽な姿勢で子どもを乗り降りさせることが可能です。
長年にわたる安全技術の革新
1927年の創業以来、私たちは常に人を第一に考えて車をデザインしてきました。我々が最も重要視している安全性について、長年にわたるイノベーションの数々をご紹介します。
チャイルド・セーフティ
ボルボ車に乗るすべての子どもたちが安全にドライブを楽しめるように、イノベーションを追求し続けています。
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